親子留学を決めた理由 vol.3 のつづきです。

ワークライフバランス実現のために「仕事の付加価値となるスキル」と「安い生活コストで暮らせる場所」について考えはじめた私たち。 でも当初は「海外」という選択肢はまったく考えていませんでした。

日本の地方都市 vs アジアの主要都市


まず「生活コストの安い場所」を考えたとき、真っ先に思い浮かんだのが日本の地方都市です。でも、調べてみると、それほど劇的には生活コストが下がらないんですよね……。例えば、次のリンクを見てみてもらうとわかるのですが、たとえ東京から地方に移住しても、最大で10%ぐらいしか生活コストが下がらないっぽいんです。

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【参考】平成25年 平均消費者物価地域差指数の概況  

これを見ると、物価が高いのは横浜、東京、さいたま市などで、まあ予想どおりです。一方、最も低いのは宮崎市で、秋田、奈良、前橋、福岡と続きます。で、いちばん高い横浜と宮崎の差がおよそ9%。いきなり3割減になったりはしないんですよね(当たり前ですが)。もちろん、山奥で自給自足の暮らしをすれば話は別なんでしょうが、もやしっ子の私たちには畑を耕して作物とか育てるのはハードル高すぎるし(枯らすのは得意)、それに移動費などが予想外にかかる、なんて話も聞くので、そっちの選択肢は「ない」と判断しました。

【参考】 移住の失敗、その原因は何? - ココロココ 

さて、ここで海外に目を転じてみると、かなりの物価差があることがわかります。世界各都市の生活指数を比較する「Expatistan」のランキングによれば、東京は26位。円安の影響でだいぶランクは下がってますが、それでも世界的に見れば生活費は高いです。
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出典:Expatistan's Cost of Living World Map 

一方、生活コストが安いのは、東南アジア、中南米、東欧地域の都市群です。例えば、タイの首都バンコクなんてけっこうな都会ですが、ランキングは176位。指数でみると、東京のおよそ半分です。インドのデリーにいたっては、東京の約3分の1なんですねー。

もし物価が東京の半分とか3分の1で済むアジアの都市に暮らしたら、単純に考えると生活費も今の半分とか3分の1に抑えられる、ってことですよ。それに海外なら、英語や現地語など語学を学ぶチャンスもある。つまり「語学力」という「仕事の付加価値となるスキル」がもう一つ増えるのです。そして何よりも、憧れにすぎなかった「海外生活」が体験できるという魅力……。

問題は、海外でどうやって日々の生活費を得るか。不労所得があるわけじゃないので、遠隔でもできるライター業を続けつつ、貯金を切り崩すしか方法がない。でも、もし語学力が多少なりともあれば、現地で仕事を探すことも不可能じゃない。

だったら、まず語学留学で英語を身につけて、その後アジア各地を見て回りながら、生活に最適な都市を探せばよくない? 

そう思い至った私は、自分のすばらしい思いつきに、とても興奮していました。浮力の原理を発見したアルキメデスよろしく、今にも「ユリイカー!」って叫んで走り出すいきおい。こうして「海外留学」はどんどん現実的な選択肢になっていったのです。

親子留学の主役は、あくまでも私たち「親」でした。



さて、もうお気づきだと思いますが、私たちが親子留学を決めたきっかけは「こどもの英語教育のため」ではありません。むしろ、親である私たちの英語力をなんとかするのが主目的。「将来、我が子をグローバルで活躍する人材に!」みたいな意識高い系の発想も、ほとんどありませんでした。

実際、それまで試した幼児教育っぽいことといえば「こどもチャレンジ」が関の山で、英語教育についてはその「こどもチャレンジ」に付いてきたお試しDVDを見せて満足。セレブママの多い世田谷区民にあるまじき意識の低さ!

そんな薄っぺらい知識で、しかも子どもの言語発達のこともしっかり考えずに長期の親子留学をするなんて、今だったらホントありえない。というか、そんな人が周りにいたら全力で止める。「目を覚ませ!」って首をガクガク言わすいきおいで止めるね。

そう。親子留学、とくに長期で親子留学しようと思ったら、良くも悪くもさまざまな可能性を考え、子どもの10年後までみすえた長期計画を立てるぐらいでちょうどいいんです。我が家は、見通しが甘かったせいで後々いろいろ苦労するのですが、それについても追々書いていこうと思います。

次回は、そもそも親子留学って何? というテーマで書いてみようと思います。ユリイカ!

(つづく)
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