(前回の記事は こちら

親子留学のように、一定期間以上を海外で過ごす人にとって、避けて通れないもの。
それがビザです。

photo by  Megan Eaves

ビザとは、かんたんに言えば、各国政府が有効なパスポート(身分証明書)を持つ外国人に対して発行する入国許可証のこと。つまり、日本人が外国に入国するためには、本来ビザが必要ということになります。でも、日本のパスポートを持っている人が短期の海外旅行でビザの存在を意識することはあまりありません。なぜなら、日本は諸外国と「査証免除協定」を結んでいるため、多くの国にビザなしで入国することができるからです。

現在、日本のパスポート保持者がビザなしで入国できる(または到着時に空港でビザを取得できる)のは、188の国と地域に及んでいます(2013年1月現在)。ただし、この査証免除で入国できるのは、観光や知人訪問などが目的の短期滞在のみ。ビザなしで滞在できる日数は国ごとに違いますが、おおむね90日間となっています。なお、労働や留学目的で渡航する場合には、就労ビザや学生ビザが必要になるので注意が必要です。


セブ島(フィリピン)に親子留学する場合、ビザは必要?


さて、日本のパスポートを持っている人がフィリピンに入国する場合、ビザは不要です。ビザなしで入国後、最大30日間フィリピンに滞在することができます

ここで気になるのが「滞在の目的」。親子留学の場合、主な理由は「英語の勉強」で、いわゆる「観光」目的ではありませんよね。そうなるとやっぱり学生ビザが要るんじゃないの……?

結論から言ってしまうと、答えは「NO」です。語学学校への留学*には、ビザは必要ありません。ただ、その代わりに、特別就学許可証(Special Study Permit=SSP)というものを取らなければなりません。SSPというのは、かんたんに言えば「観光ビザで滞在する外国人の留学を便宜上、可能にするための許可証」です。有効期限は6ヵ月で、政府から認定された語学学校のみが発行できます。なので、SSPを取得しないで学校に通うことは、厳密に言うと「違法」ということになります。

* 大学など高等教育機関への正規留学には学生ビザが必要です。

SSPの取得については、ほとんどの場合、語学学校が代行してくれます。留学費用の見積りをよく見てみると、現地でかかる別途費用として「SSP取得代」という項目があるはずです。多くの場合、学校が代行手数料を上乗せするので金額にはバラツキがありますが、おおむね6000〜7000ペソ(約1万5000〜1万7500円)ぐらいとなっています。

というか、このSSP代についてどこにも記載がない場合は、注意が必要です。SSPについて書かないのは、その学校が政府の認定を受けておらず、そもそもSSPを取得できないという可能性があるからです。ひどいケースでは、SSPの費用だけ集め、実際にはSSPを取得せずに懐に収めている学校もあると聞きます。不安を感じたら、迷わず学校にSSPが取れるかどうか確認しましょう。


セブ島(フィリピン)に30日以上滞在する場合は延長手続きが必要


というわけで、30日以内の短期親子留学ならば、ビザについてとくに心配することはありません。ただし、長期の親子留学などでセブ島に30日を超えて滞在する場合は、現地でのビザ延長手続きが必要です。また、滞在が59日間を超える場合は、外国人登録証(ACR-I card)を取得する必要もあります。ビザの延長については長くなりそうなので、また後日、別記事でくわしく説明しようと思います。

ところでフィリピンは、観光ビザで最長3年ものあいだ滞在することができるんです*。ノービザで入国して、そんなに長く滞在できるのは、世界広しといえどもフィリピンぐらいでしょう。他の国々では、ノービザで3ヵ月(90日)以上の滞在は、とても難しいのが実情ですから……。

このように、事前にわずらわしい学生ビザの手配が要らず、現地でフレキシブルに滞在を延長できる点も、わたしたちが親子留学にセブ島を選んだ理由の一つです。

* 滞在が1年6ヵ月を超える場合は、フィリピン移民局の承認が必要になります。



というわけで、明日も親子留学の準備について書いていきますー!




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