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子どもといっしょに親子留学する場合、気になるのが「予防接種」です。
Vaccine_Greg_Hinson
Photo by Greg Hinson

海外の国々は、気候や衛生状況が日本とは異なります。日本ではほとんどかからない怖い病気でも、現地では非常にポピュラーな病気である場合も少なくありません。アジアやアフリカなど、まだまだ衛生状況が悪い国に渡航する場合は、注意したいところです。例えば、アフリカや南米の国々の中には入国時に「黄熱」の予防接種証明書の提示が求められる国もあります。

行き先ごとに必要なワクチンの種類については、外務省ウェブサイトの「世界の医療事情」というページにまとまっています。ちなみに、セブ島(フィリピン)へ渡航する場合に推奨されている予防接種は、

大人:A型肝炎、B型肝炎、破傷風、日本脳炎、狂犬病など
小児:ポリオ、三種混合、麻疹、風疹、水痘、B型肝炎など


となっています。もし受けていないものがあれば、親子ともども接種してから渡航するのが安心です。これまでの予防接種歴は母子手帳をチェックすればだいたいわかりますが、接種してから時間が経って効果が弱まっているものもあるので、まずは病院に母子手帳を持参してお医者さんに相談するのが手っ取り早いです。

海外渡航者向けに予防接種を実施している機関やクリニックは、厚生労働省検疫所のウェブサイト から探すことができます。都内のおもな実施機関とおもなワクチンの価格については以下にまとめてみたので、参考にしてください〜

ふたばクリニック 東京衛生病院 日本検疫衛生協会 東京都済生会中央病院 森次医院 東京検疫所
破傷風 2800 2160 3700 4320 3500
日本脳炎 5000 7560 7200 6500
ポリオ
(生ワクチン)
- 5250 5100 4000
B型肝炎 4600 5400 8600 7020 8000
A型肝炎 8000 8640 8900 9720 8000
狂犬病
(国産)
16500 17280 15000
狂犬病
(輸入)
7000 15120 11500
DT(ジフテリア・破傷風) 3000 5400
(DTP)
4100 4860 5000
不活化ポリオ(輸入) 4000 10800 7200 9000
腸チフス 10000 9500
A型肝炎(輸入) 9500
黄熱病 11300 10830
髄膜炎菌
(Mencevax)
13000 12000
予約の有無 予約なし 予約制 予約なし 予約制 予約制 予約制
予防接種
実施日
火曜午後のみ 土曜午前のみ 火曜午後のみ
同時接種 あり あり あり あり あり あり
備考 来院前に電話で在庫を確認 詳細は電話にて要確認 狂犬病はTELにて要確認。証明書等は別途費用あり 基本料1050円、プランニング料2100円、証明書1050円など
(2014年11月現在、ショウジ調べ)

表をみるとわかるように、接種の料金は機関によってバラバラ。また、初診料や相談料などの費用が別途かかる場合もあります。

なお、いきなり病院に押し掛けて「親子留学するので必要な予防接種を受けたいんですけど〜★」みたいなことをやると、まちがいなく病院のスタッフの怒りを買います。トラベル系の予防接種は在庫がない場合も多いし、接種には慎重なプランニングが必要です。アレとアレは同時に受けられるけど、コレとアレは1ヵ月以上あいだを空けないといけない……など、ワクチン同士には接種における複雑なルールがあるからです。まずは電話 or メールで事情を説明し、必要に応じて予約を取るなど、医師の指示に従って来院するようにしましょう!

ちなみに私の例でいうと、A型肝炎(3回)、B型肝炎(3回)、日本脳炎(2回)、狂犬病(3回)、ポリオ(2回)、破傷風(2回)を受けました。国産のA型・B型肝炎ワクチンは計3回の接種が必要で、インターバルを含めると接種完了までに半年間ほどかかります(輸入ワクチンは1回で済む場合もあり)。なので、親子留学を検討している方は、早めに医療機関に相談した方がいいと思います!

なお、予防接種は渡航後に現地で受けることもできます。セブ島なら、セブドクターズホスピタルで接種できるそうです。 費用は日本より若干安いですが、ぜんぶ英語での対応ですので、英語に自信のある猛者におすすめですw

また、現地では病気の名前を英語で覚えておくと便利ですよ〜

三種混合 DPT
ジフテリア Diphtheria
破傷風 Tetanus
百日咳 Pertussis
ポリオ Polio
麻疹 Measles
おたふくかぜ Mumps
風疹ワクチン Rubella
A型肝炎 Hepatitis A
B型肝炎 Hepatitis B


そもそも予防接種って必ず受けないといけないの?


予防接種については副反応のリスクもありますし、その是非についてはさまざまな意見があります。ぶっちゃけコストもかかりますしね。予防接種は当然ながらすべて自費診療です。なので親子3人で受けるとすごい額になります。もうびっくり! セブ島の往復チケットが3人分買えるぐらい!

そのため、数週間ほどの短期の親子留学の場合は、予防接種のリスクやコストが病気の予防というメリットを上回るケースもあるでしょう。予防接種を受けるかどうかは、最終的には保護者しだい、ということになると思います。期間や渡航先についてよくよく考慮して、各自判断してくださいね。

なお、海外のインターナショナル・スクールなどに留学する場合では、指定の予防接種の接種証明が求められるケースもあるので、渡航先の国の在日大使館や留学する学校などに事前に確認しておきましょう。 

明日は「絶対必須の海外旅行保険」について書いてみます★




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