(前回の記事は コチラ )

セブに戻って来たらアパートが英語学校になっていた件のつづきです。
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Student Feet by Theen Moy

日本語が話せる現場責任者の韓国人の女の子、Lisa にいろいろとお話を聞いてみました。 

彼女によると、アパートにいる子どもたちは韓国の中西部に位置する保寧市から来た中学生で、全員14歳。セブにある韓国人経営の語学学校が開催している「冬休みキャンプ」の参加者で、総勢30名。彼らを受け入れた語学学校は、いまハイシーズンで寮に空きがなく、3週間だけうちのアパートを特設キャンパスとして利用することになったとか。なるほどね。

ところでフィリピンには、15歳未満の外国人の渡航に制限があります。

15歳未満の外国人未成年者が、単身または親の付き添いなしにフィリピンへ渡航した場合は、フィリピン入国管理法 (1940年施行) 29項(a)(12) により、入国を許可されません。 —— フィリピン大使館ウェブサイトより

なので、子どもだけでフィリピンに渡航する場合は、親(または親権者)の同意書(宣誓供述書)が必要になります。これは、引率者が同行する場合も同じです。「子どもだけフィリピンで留学させたい」と思っているお父さん、お母さん、要注意ですよ。

というわけで、Lisa は引率者としてセブにやってきたそうです。Lisa は日本語はカタコトですが、英語はかなり流暢に話します。聞けば、韓国では中学校で英語を教えているとのこと。さぞや留学生活が長かったのだろうと思いきや、なんと海外経験はほとんどゼロだそうです。

「私は高校時代から英会話に興味があって、ずっと独学で英語を勉強していました。大学では英語教育を専攻したのですが、英会話の担当教授や講師はネイティブスピーカーだったので、授業はすべて英語です。ついていくには、高い英語力が必要でした。また、クラスの8人に1人は留学経験がある生徒で、英語でコミュニケーションする機会がたくさんあったことも、英語力の向上につながりました」

そんな彼女にTOEICスコアをたずねてみると、ものすごく遠慮がちに「920ぐらいですね……」という答えが。「920ってすごいハイスコアじゃない!」と言うと「韓国ではそれほど珍しくないですよ」と言われて思わず絶句してしまいました。

「韓国では、学歴同様、就職の際に英語力がとても重視されます。大学入試では、リーディングだけでなくリスニングも重視され、大学での英語教育も会話を含めた実践的なものになっています。また、多くの大学が卒業要件に一定以上の英語力を求めていて、その評価にTOEICやTOEFLなどのテストが使われています」

そのため、韓国では「TOEICやTOEFLで高得点を取ることが良い就職=より良い未来につながる」という考えが根強く、韓国の親たちは、日本の親よりも何倍も英語教育に熱心なのだといいます。だからこそ、まだ14歳の子どもたちを1人でセブ島に留学させるなんてことも、珍しいことではないのだとか。

「いくら韓国で英語教育がさかんだと言っても、やっぱり話せない人は話せません。ふだんの生活で英語を使う機会がないのは、韓国も日本と同じです。学校の授業で身につく英語力には、限界があります。実際、TOEICが高得点でもまともに会話ができないという韓国人は少なくありません

そんな「テストはできるけど話せない」人材はビジネスの現場では敬遠されがち。そのため最近は、大学も企業もTOEICの点数だけではなく、スピーキングやライティング能力も含めた「本当の英語運用能力」をしっかりチェックするようになっているそうです。

「ちゃんと”使える英語”を身につけるには、英語学校に通ったり、海外留学したりして、英語を使ってコミュニケートする経験を積まなければ難しい。でも、それにはお金がかかる。だから低コストで英語漬け環境が得られるフィリピン留学が、注目を浴びたのです

Lisa いわく、フィリピンなら欧米に留学する費用のおよそ4分の1程度で留学できるんだそうです。英語熱の高い韓国で、まっさきにフィリピン留学が流行ったのは、コスト面でのメリットも大きかったみたいですね。

というわけで、明日は「そもそも、なぜ韓国では英語教育にこれほど力を注ぐのか」についてシェアしたいと思います!

つづく。
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