今日は取材で 国際STEM 学習協会 が主催する STEM MEETING Vol.3 に行ってまいりました。

ちょうど1年前、FAB LEARN ASIA というイベントの取材をさせてもらって、そのあたりから「デジタルファブリケーション」とか「デジタルものづくり」に関心が高まっていったのだけれど、やはりこの領域はおもしろいですね。今日もたくさんの学びがありました〜

開催場所はこちら。世田谷ものづくり学校 です。

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↑ 廃校になった小学校をリノベした施設で、ファブスペースやクリエイターのシェアオフィス、カフェなどが入居しています。

2020年からプログラミング教育の小学校必修化が検討されはじめたことで、注目を集めている「子どものためのプログラミング教育」。じつは国内にも、必修化に先駆けてさまざまな取り組みをしている学校があります。今回は、そういった教育現場での実践事例についてたくさんの発表が行われました。

まず、宮城教育大学の門田和雄准教授が「日本の公立学校にSTEM教育は普及するのか?」というテーマでプレゼン。ある公立小でのSTEMプロジェクトの内容や、新学習指導要領の動向、そして香港のSTEM拠点校でのケースについて紹介されました。

門田先生は、門田先生の3Dプリンタ入門 という本も出版されています。「売れてないから買って下さい!!(笑)」とおっしゃっていたので、amazon のリンクを貼っておきますw



続いて、子ども向けSTEM教室などを実施しているアザイ・コミュニケーションズの久木田寛直さんから プログラミングロボット mBot  の状況報告、そして学校向けに教材を開発・販売している Artec社(アーテック社)の宮城絵美さんから、自社が開発しているSTEM教材の紹介がありました。

じつはアーテック社さんとは、少なからずご縁がありまして。私がセブ島で開催していた「セブ島えいご体験プログラム」のブロックワークショップで、教材を使わせていただいていたんですね。私たちのブロックワークショップは、STEM 教育のスペシャリスト・石原正雄さんにカリキュラムを開発いただいていたのですが、そこで初めてアーテックの教材を知りました。

こちらは会場でいただいたチラシ。

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基本的には学校向けなのですが、もちろん一般用に市販もされていて、ロボットとかもあります。



製品についてはアーテック社さんのウェブサイトから、いろいろ見られるのでぜひチェックしてみてください〜
http://www.artec-kk.co.jp/

アーテック社は、総務省が推進する「若年層に対するプログラミング教育の普及推進事業」のモデルに採択されてるんですね。今回の発表でも、福岡県での活動が報告されていました。

続くプレゼンターの FabLab Kamakura / 国際STEM学習協会 の渡辺ゆうかさんも、前述の総務省のプロジェクトの一貫として、山口県山口市でSTEM 教育を推進しています。ゆうかさんは、FabLab Kamakura が開発した学習用ロボットキット「FAB WALKER」を使った活動について紹介。学校の校内だけにとどまらず、地域や周辺のFAB施設と連携し、地域人材の育成まで見据えた取り組みに興味をもちました。
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後半は、Googleアースを使って原爆に関する情報や被ばく体験のインタビューなどを重層表示するプロジェクト「ヒロシマ・アーカイブ」「ナガサキ・アーカイブ」制作チームが主催した「日米高校生平和会議」の取り組みについて、現役大学生の菅野友彦 さんから発表がありました。高校生が関わるデジタルコンテンツを活かした平和活動というのが、すごく21世紀的だなあと思いました。

最後のプレゼンターは、工学院大学附属中学で教頭を務められている高橋一也先生です。高橋先生は、その活動が評価され、教育界のノーベル賞といわれる「The 2016 Global Teacher Prize Top 10」に選出されています。すごいスーパーティーチャーなのです!

先生のお話は、ほんとうにめっちゃおもしろくて、目からウロコのこともたくさんあったんですが、とくに印象に残ったのは「アクティブラーニングとかやたら主張する先生の授業ってつまらないんですよね」っていうセリフと、「アクティブラーニングっていうと、なんかやたらICTを使いたがるんですが、じつはあんまり関係ないんで」っていうセリフと、「アクティブラーニングをやりたいなら、まずは職員室の空気を良くした方がいいですよね。先生たちの仲が悪い学校が大杉」みたいなセリフでしたw ズバズバ舌鋒するどく教育をぶったぎるところがすごく爽快でしたー!

高橋先生の詳しい活動内容はこちらをどうぞ。
http://www.js.kogakuin.ac.jp/junior/education/global_teacher.html

そして、高橋先生は今年の10月に『世界で大活躍できる13歳からの学び』 という著作も出しています。こちら、さっそくKindle でポチりましたよ〜。読むのが楽しみ。



というわけで、非常に学びも多かったのですが、同時にいろいろな課題も感じました。いや、プログラミング教育って大事ですよ。だけど、誰がそれ教えてくれるの? と。ただでさえ忙しい学校の先生に、新たな負担を課すことにもなるわけで。それに、英語教育だってはじまるでしょ? 小学校の先生たちはもう本当に戦々恐々としているのでしょうか……?

その辺も含めた詳しいレポートは、後日メディアにて発表しますので、楽しみにしていてください〜。ふふふ。でわ!
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